正しく証明・計算の結果が学術的に本当に正しいかどうかは保証できません…ご了承くださいm(__)m
学生の方であれば、疑問に思ったところなどは教授・助教授、その他周りの方に確認してくださいね。
もし、コメント等でご指摘いただければ有難いです。
【問題】$P \to Q$の真理値表を示せ
命題変数$P$、$Q$に対して論理式$P \to Q$の真理値表を示せ。
回答
命題変数$P$、$Q$はそれぞれ真(T)、偽(F)の2パターンがあります。よって、すべての組み合わせは「真と真」「真と偽」「偽と真」「偽と偽」になるため、その4通りを確認します。
また、$P \to Q$(PならばQ)は、命題$P$が「真」で命題$Q$が「偽」のときのみ「偽」、それ以外「真」となる論理式です。よって、真理値表は下記のようになります。
$P$ | $Q$ | $P \to Q$ |
---|---|---|
T | T | T |
T | F | F |
F | T | T |
F | F | T |
上表にて、$P \to Q$の真理値表が示せました。
Q.E.D.
備考
$\to$(含意)の意味を表にするだけの問題です。定義を表にしただけです。
ただし、$(P \to Q)$の真理値表は少し癖があります。下の「文章で考察」もあわせて見てみてください(結果を覚えてしまうのも有りです)。
文章で考察
命題Pが「私はジャンケンに負けた」、命題Qが「私はあなたにジュースを買う」とします。従って、$(P \to Q)$は「私がジャンケンに負けたならば、私はあなたにジュースを買う」となります。
それでは、4パターンとも確認してみましょう。
まず、P、Qともに「真」であれば、「私はジャンケンに負けた」ので「あなたにジュースを買う」となります。この場合、「私がジャンケンに負けたならば、私はあなたにジュースを買う」は正しい(約束通り)。よって真です。
次に、Pが「真」、Qが「偽」であれば、「私はジャンケンに負けた」が「あなたにジュースを買わない」となります。この場合、私はジャンケンに負けたにも関わらず「あなたにジュースを買わない」ので、「私がジャンケンに負けたならば、私はあなたにジュースを買う」というのは嘘になります。よって偽です。
また、Pが「偽」、Qが「真」であれば、「私はジャンケンに勝った」が「あなたにジュースを買う」となります。この場合、「私がジャンケンに負けたならば、私はあなたにジュースを買う」という文章におかしな点はありません。よって、偽ではないので真となります。「あなた」はジャンケンに負けたけど、「私」の気分が良かったせいか、幸運なことにジュースを買ってもらえるということです。
最後に、Pが「偽」、Qが「偽」であれば、「私はジャンケンに勝った」ので「あなたにジュースは買わない」となります。この場合、「私がジャンケンに負けたならば、私はあなたにジュースを買う」という文章におかしな点はありません。よって、偽ではないので真となります。「あなた」はジャンケンで負けたから、ジュースを買ってもらえないということです。これは理解しやすいと思います。
キーワード
気になる人は調べてみてね。
数理論理学、含意($\to$)、命題変数、論理式、真理値表、Q.E.D.
正しく証明・計算の結果が学術的に本当に正しいかどうかは保証できません…ご了承くださいm(__)m
学生の方であれば、疑問に思ったところなどは教授・助教授、その他周りの方に確認してくださいね。
もし、コメント等でご指摘いただければ有難いです。