正しく証明・計算の結果が学術的に本当に正しいかどうかは保証できません…ご了承くださいm(__)m
学生の方であれば、疑問に思ったところなどは教授・助教授、その他周りの方に確認してくださいね。
もし、コメント等でご指摘いただければ有難いです。
このページのまとめ
- 論理積「$\land$」、論理和「$\lor$」、否定「$\lnot$」、含意「$\to$」の性質を確認する
- $ (P \land P)$と$P$は置き換え可能(反射律という)
- $(P \land Q)$と$(Q \land P)$は置き換え可能(対象律という)
- $ (P \lor P)$と$P$は置き換え可能(反射律という)
- $(P \lor Q)$と$(Q \lor P)$は置き換え可能(対象律という)
- $\lnot (\lnot P)$と$P$は置き換え可能(二重否定)
- $P \land \lnot P$は常に「偽」(矛盾式という)
- $P \lor \lnot P$は常に「真」(恒真式(トートロジー)という)
- $(P \to Q)$と$(Q \to P)$は置き換えできない
- $P \to P$は常に「真」(恒真式(トートロジー)という)
- $(P \to Q) \lor (Q \to P)$は常に「真」(恒真式(トートロジー)という)
論理積「$\land$」の性質
反射率
$P$ | $P \land P$ |
---|---|
T | T |
F | F |
$P \land P$と$P$は論理的に同値です。よって、$P \land P$を$P$と置き換えることができますし、$P \land P$を$P$と置き換えることができます。
2つの論理式の真偽が一致することを論理的に同値と言います。
対象律
$P$ | $Q$ | $P \land Q$ | $Q \land P$ |
---|---|---|---|
T | T | T | T |
T | F | F | F |
F | T | F | F |
F | F | F | F |
$P \land Q$と$Q \land P$は論理的に同値です。よって、$P \land Q$を$Q \land P$と置き換えることができますし、$Q \land P$を$P \land Q$と置き換えることができます。
参考リンク
- $P \land Q$(論理積)の真理値表を示せ >
- $(P \land Q) \leftrightarrow (Q \land P)$を確認せよ(対象律) >
- $(P \land P) \leftrightarrow P$を確認せよ(反射律) >
論理和「$\lor$」の性質
反射率
$P$ | $P \lor P$ |
---|---|
T | T |
F | F |
$P \lor P$と$P$は論理的に同値です。よって、$P \lor P$を$P$と置き換えることができますし、$P \lor P$を$P$と置き換えることができます。
対象律
$P$ | $Q$ | $P \lor Q$ | $Q \lor P$ |
---|---|---|---|
T | T | T | T |
T | F | T | T |
F | T | T | T |
F | F | F | F |
$P \lor Q$と$Q \lor P$は論理的に同値です。よって、$P \lor Q$を$Q \lor P$と置き換えることができますし、$Q \lor P$を$P \lor Q$と置き換えることができます。
参考リンク
- $P \lor Q$(論理和)の真理値表を示せ >
- $(P \lor Q) \leftrightarrow (Q \lor P)$を確認せよ(対象律) >
- $(P \lor P) \leftrightarrow P$を確認せよ(反射律) >
否定「$\lnot$」の性質
二重否定
$P$ | $\lnot P$ | $\lnot (\lnot P)$ |
---|---|---|
T | F | T |
F | T | F |
$\lnot (\lnot P)$と$P$は論理的に同値です。よって、$\lnot (\lnot P)$を$P$と置き換えることができますし、$P$を$\lnot (\lnot P)$と置き換えることができます。
$P \lor \lnot P$(恒真式)
$P$ | $\lnot P$ | $P \lor \lnot P$ |
---|---|---|
T | F | T |
F | T | T |
$P \lor \lnot P$は恒真式(トートロージー)です。
つまり、$P$が「真」であれば、$\lnot P$は「偽」であり、$P$が「偽」であれば、$\lnot P$は「真」である、のどちらかしか起こりえないということです。
$P \land \lnot P$(矛盾)
$P$ | $\lnot P$ | $P \land \lnot P$ |
---|---|---|
T | F | F |
F | T | F |
$P \land \lnot P$は$P$の真偽に関わらず常に「偽」となります。よって、$P \land \lnot P$は必ず成り立ちません。
このように$P$の真偽に関わらず常に「偽」になる論理式を矛盾式と言います。つまり、$P$が「真」であり「偽」となることは起こりえないということです。
参考リンク
含意「$\to$」
$P \to P$(恒真式)
$P$ | $P \to P$ |
---|---|
T | T |
F | T |
$P \to P$は恒真式(トートロージー)です。
つまり、$P$が「真」ならば、$P$は「真」であり、$P$が「偽」であれば、$P$は「偽」であるということです。
$(P \to Q) \lor (Q \to P)$(恒真式)
$P$ | $Q$ | $P \to Q$ | $Q \to P$ | $(P \to Q) \lor (Q \to P)$ |
---|---|---|---|---|
T | T | T | T | T |
T | F | F | T | T |
F | T | T | F | T |
F | F | T | T | T |
$(P \to Q) \lor (Q \to P)$は恒真式(トートロージー)です。
参考リンク
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- 論理積「$\land$」、論理和「$\lor$」、否定「$\lnot$」、含意「$\to$」の性質を確認する
- $ (P \land P)$と$P$は置き換え可能(反射律という)
- $(P \land Q)$と$(Q \land P)$は置き換え可能(対象律という)
- $ (P \lor P)$と$P$は置き換え可能(反射律という)
- $(P \lor Q)$と$(Q \lor P)$は置き換え可能(対象律という)
- $\lnot (\lnot P)$と$P$は置き換え可能(二重否定)
- $P \land \lnot P$は常に「偽」(矛盾式という)
- $P \lor \lnot P$は常に「真」(恒真式(トートロジー)という)
- $(P \to Q)$と$(Q \to P)$は置き換えできない
- $P \to P$は常に「真」(恒真式(トートロジー)という)
- $(P \to Q) \lor (Q \to P)$は常に「真」(恒真式(トートロジー)という)
キーワード
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